壊れたビニール傘



橋を歩いていたら、

壊れたビニール傘をひきずって、自転車を押しているおじいさんを見かけた。


自転車の荷台に、壊れた傘の持つところをひっかけて、自転車を押して、ゆっくり歩いていた。


大きな橋なので、音が目立ち、また、とても大変そうであった。



で、ちょうどその方の横を通りかかったので、声をかけようかすっごく悩んだ。


(うーーーん、もしかしたらゴミ屋敷に住んでいて集めているのかもしれない)

(でも片付けてくれているのかもしれない、落ちていた傘を)



こういうときって、一瞬一瞬が大事だったりする。


声をかけてみよう !!




“大丈夫ですか? 傘‥”


上手い言葉が見つからず、とりあえず聞いてみた。



すると、

とても怪訝な顔をされた。ちょっと険しいような。。


(そうだよな、、急に話かけられても訳わかんないよな、おじいさんも)



“えっと、ひきずっていて、もしかして片付けてくれてるのかなって、、”



そしたら笑顔に変わって、


「橋に落ちてたから、風で、川に落ちたら大変だから、とりあえず拾って、

人様には迷惑かけちゃうけど、どこかでゴミ捨て場で捨てようと」


と返してくれてた。


そして、何回か手伝いましょうか?と聞いたが、

大丈夫、ありがとうと言うので、

私は速足でその場を後にした。




やばい、世の中って、色んな人のお陰で成り立っているんだ、

私は何を、自分の心だけに目を向けて、生きているんだろうって。


なんだか申し訳ない気持ちと、自分のことしか考えていなかった気持ちで、悲しくなった。。。



自分自身と向き合って生きるのも、大事。

でも、一つの橋を歩くのだって、誰かが作って、見えない人がキレイにしてくれて、

川も守ってくれてて。




色んな人のお陰で、私は生きてる。



食べ物も、勇気づけられる言葉も、

嫌なことだって相手がいるからこそ、自分が望むことがクリアになる。


忘れずにいよう。




私が私である為に

ちよこ個人ブログ、諸雑記。 人生120年時代、水瓶座の時代。 自分を記す、ブログです。 興味: 精神世界、哲学、占い、心理、地球、宇宙、社会、美、デザイン、学び、AI、IT。

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