恵みの、雨
昨夜、小雨に打たれながら、帰った。
傘がなくても、まあいけたので、歩いて帰った。
すると、ふと、おかしな喜びに包まれた。
“ああ。私がこうして雨に打たれるのって、残りの人生、あと何回あるんだろう。”
人生って、思ったよりも、早く過ぎていくんだろう。
こうして、元気で、体で感じられることって、何というか、貴重なんだろう。
大雨でもないから、雨を浴びられる。
何かに包まれているような、不思議な感覚。
そう、
雨って、浄化作用があるっていうのを思い出した。
家に帰ると、なぜか、今考えていることが、一旦やり遂げた気になったのだ。
もう、十分じゃないかって。次に進もうって。
雨って、誰のものでもない。
自然って、誰のものでもない。
地球って、全て誰のものでもないと思う。
何を争っているのか、我々は。
何を求めているのか、我々は。
雨にうたれて包まれた喜びに、勝るものなどあるのだろうか。
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